このコラムの筆者・Rocca_apr6は、3児の母です。3回出産を経験していますが…、3回とも全くシチュエーションが異なる出産でした。「産気づくってどんな感じ?」「出産が怖い」mamaeをお読みになる初産ママさんは不安を持っているのではないでしょうか。この記事では、筆者の出産を簡単にお話しします。
出産エピソードはそれぞれ違う
もうずいぶん昔の話になってしまいますが…、自身の出産エピソードは克明に覚えています。
一番長かったのは長子の出産、一番苦しかったのは第二子の出産、一番軽かったのが第三子の出産です。
それぞれにお産の形も異なりましたが、無事に出産できていますし、すくすくとまっすぐ育ってくれました。
mamaeをお読みくださっている皆さんには「こんなお産がしたい」というようなバースプランを立てている方もいることでしょう。でも、実際にはその通りに行かないのです…。
一番長かった長子の出産は「大量破水」から
第一子(長子)の出産2日前。親族が集まってクリスマスのホームパーティーをしました。その時出産予定日14日前。
久々に祖父母にあったからか、食べすぎました。ジュースを飲みすぎました。
翌日、とてつもないおなかの張りが規則的に続いたので「これって陣痛?」と入院準備品をもって病院へ。「陣痛の波形だねぇ」と助産師さんのことばから入院。
しかし、翌朝にはピッタリおなかの張りもなくなってしまいました。
いったん帰っていいよ。と助産師さんに言われたため、退院しました。
クリスマスだし!気分転換にお出かけしたら…。
世間はクリスマス。退院後、気分転換に近所へ外出をしたんです。ちょっと歩いただけなのに。
ふつうに歩いただけなのに。破水しました。
しかも、ちょっとだけではなくどうしようもないくらいの破水です。
そのとき、尿漏れの症状もあったので、尿漏れパッドが羊水を受け止めてくれました。
トイレに行って慌てて新生児用の紙おむつを当てて帰宅。
破水対応のため「新生児用の紙おむつを持ち歩こう」という雑誌のアドバイスに助けられました。
里帰り出産だったため、仕事に出かけていた実母の帰りを待ち、タクシーを呼んだのですが…。
クリスマスに年末年始だったためなかなか来ない。
やっと、タクシーが来て病院に行けたのは、破水後2時間経過してからでした。
救急車で来なさい!とこってり怒られた思い出
入院後、診察を経て、羊水がほぼないことがわかりました。もちろん子宮口はさほど開いていません。「もうこれは産むしかない」と宣告され、陣痛を待つしかないといわれました。
なぜ、救急車を呼ばなかったかとこってり怒られました。
2時間もタクシーを待つ必要なかったし、手当もできたと。それよりも赤ちゃんに感染症が起こったらどうするつもりだったの!と。
無事自然分娩で出産できましたが、生まれてきた赤ちゃんは背中に感染症予防の注射を打たれ、私も血液検査の結果炎症反応が出ていたため感染症予防の抗生物質をが処方されました。
第二子は予定計画分娩
一人目は大量破水。子連れの里帰り出産ではあったのですが、「仕事休めないし、あんたの入院中に長子の面倒を見たくない」と実家の母に拒まれてしまい、急遽夫の実家へ里帰りすることになった第二子出産。
実家近くの産院に分娩予約を入れていましたが、夫の実家近くの病院で分娩予約が取れず。夫実家から私の実家近くの産院へ通うことになりました。距離にして車で一時間。
季節は冬、東北地方の冬です。降雪や積雪のリスクがありました。
「あなたは一人目36週で破水したし、二人目のお産は早いから36週で生みましょう!」
予定計画分娩が決まりました。
だから、第二子は誕生日を自分で決めて生まれてきた子ではありません。
9時間の苦しみは耐え難かった
バルーン挿入で人工的に子宮口をこじ開け、陣痛を促すという方法で計画分娩を行いました。
バルーンを挿入するときに、内診台の上で吐き戻してしまうとかいろいろありました。陣痛が微弱だったので陣痛促進剤を使うなど、どんどん苦しい状況に…。
出産した産院は「ソフロロジー式分娩」を推奨していた病院だったので、都合9時間分娩室でソフロロジーのテーマソングをエンドレスで聴かされたのはちょっとした苦行でした。
第二子も元気に無事に生まれてきてくれましたが、私も「苦しい」というキーワードが先に出てきたしまった出産となりました。
軽くて短かった第三子のお産
第三子を授かって、ふと気づきました。漫画やドラマなどでよくある「うっ、うまれる…」といった産気づいて、周囲が慌てふためくというシーンです。私は、病院以外のところで陣痛を経験していないのです。
第三子の時は、引っ越しをして新しい土地での出産でした。長子・第二子もそれなりに大きくなったし、夫実家からほど近い場所に家を構えたので里帰りはしていません。
バースプランに「陣痛を経験して正しい形で出産をしたい」と書いたら、助産師さんに「なにそれ?」と言われた苦い記憶があります。
陣痛がきたと気づいていない3人目経産婦
もうそろそろで38週に入るというころ、子供たちをちょっと遠くの公園へ連れていき、マックでおやつのソフトクリーム…を…というときに、ズキンとした痛み。
その2日前、おしるしがあったのでそろそろかなぁとは思っていたのですが、その痛みが陣痛であるわけないとその時はタカをくくっていました。
さすがにおかしいぞと気づく2時間後
なんか、生理痛のような重苦しい痛みが増してくる夕方。子供たちにご飯を作り、食べさせているうちに「まてよ、これって陣痛?」と初めて気づく私。
「うっ、産まれる…」と倒れこみ、周囲の俳優さんたちが慌てて騒ぎ始めるドラマのような展開とはまったくもってかけ離れていました。
陣痛らしきものの間隔を測ると、20分。
「なぁ~んだ、まだ家で落ち着いて準備できるな~」のんびりと子供たちとアニメを見ていたのです。
ちょっと待って?あれ、私って経産婦?
「10分間隔になるまで」は初産の時の陣痛であって、経産婦さんはそこまで待つ必要がない!
この事実に気づくまでそれから30分。ここから夫の母を呼びよせ、子供たちを託し夫と産院へ。
もう、この時間には陣痛の間隔どころの話ではなくなっていました。
今日中に産みたい!と言って却下される
実は、その日は日曜日。その翌日は祝日という日でした。分娩費の加算が怖くて、できれば日曜日のうちに産みたい!と助産師さんに伝えたところ。「あぁ、今日中には生まれないわ~」と子宮口を眺めた後で言われました。
どのみち、日曜日も祝日加算で深夜帯だったので加算は決まってたんですよね。
助産師さんの見立て通り、日付が変わったわずか8分後に第三子は生まれました。
三人三様。思い出に残るエピソードばかりです
もう、出産の痛みや苦しみを思い出すことはありません。あの時は確かに痛かったし、苦しかったけど「どのくらいくるしかった?」と聞かれても、具体的には答えられません。
それほど時間が経過してしまったともいえるのですが、それぞれのエピソードはしっかりと残っています。それぞれに異なるお産でしたが、いい経験でした。
皆さんのもとにもそれぞれに素敵な出産エピソードが残ることを願っています!