妊娠初期の女性は、葉酸という栄養素を積極的に摂るようにと指導されています。
食べ物から栄養を摂るように指導されることが多いのですが、葉酸サプリの利用が便利です。
ではなぜ「葉酸サプリ」がおすすめなのでしょうか。
葉酸が妊娠中の女性に必要な栄養素であることの意味や、妊活中の夫婦にもおすすめの理由なども併せて紹介してまいります。
葉酸とは
葉酸とは、水溶性ビタミンB群のひとつです。
私たちの体の営みに欠かせない成分で、特に妊娠期には欠かせない栄養素と言われています。
妊娠中に必要な理由は?
葉酸は、おなかの中にいる赤ちゃんが細胞分裂を行う際に大量に消費する栄養素です。
特に神経管や脊椎などが作られる妊娠初期のころは、葉酸が特に必要な時期です。
赤ちゃんの先天性疾患を避けるためにも葉酸を積極的に摂取すべきでしょう。
また、葉酸に含まれるビタミンB群は、赤血球の生成を促す役目を担います。
妊娠中の女性は特に貧血が指摘されがちです。
妊娠による貧血を防ぐためにも、早い段階から葉酸を摂取することをおすすめしています。
葉酸が含まれている食物は?
葉酸は、緑黄色野菜を中心に含まれている成分です。
ホウレンソウやカボチャ、アスパラガスなどの野菜がおすすめです。
季節によっては、イチゴなどもよいでしょう。
また、動物性の鶏レバーのほか、納豆などにも含まれているので、1日3回の食事で効率よく摂取できるように工夫することをおすすめします。
妊娠中に葉酸サプリをおすすめする理由
もちろん、普段の食事から葉酸を摂取できるのが理想的ですが、妊娠中なら葉酸サプリがおすすめと言われています。
それはなぜでしょうか。
①つわりや食事制限が多い
妊娠中の女性が1日に必要な葉酸の摂取量は、400μg(※)です。
これらをカバーするためにはアボカドなら3個、ホウレンソウなら約5株と現実的ではない量を摂取しなければいけません。
妊娠初期にはつわりの症状が強く、食事が摂りにくいという人も見られます。
また、吐きづわりが強く、食べたものをすべて吐き戻してしまう状態が続けば、栄養の吸収もままなりません。
妊娠中のトラブルが原因で食事制限を指導されている人も見られます。
指導された内容を忠実に守る場合、葉酸の必要摂取量を満たせない場合も考えられます。
②体内に吸収されやすい処方
食事から葉酸を摂取とは言われているのですが、野菜などに含まれる天然葉酸(ポリグルタミン酸型)は加熱調理の過程や、消化の過程で約半分が失われてしまいます。
つまり、400μgの天然葉酸を食事から摂取しても、体内に取り込まれている葉酸は約200μgにしかならない可能性があるのです。
葉酸サプリは、合成葉酸と呼ばれる「モノグルタミン酸型」を採用しています。
体内での吸収率が高いのでサプリメントなどでの摂取が推奨されています。
実は、厚労省が根拠を示す「400μg」はモノグルタミン酸型での摂取と位置付けられているのです。
普段の食事にプラスして葉酸サプリを使えば、無理に食事から葉酸を摂取する必要もありません。
③手軽に栄養補給ができる
妊娠中に必要な栄養素は葉酸だけではありません。
妊娠中の母体を維持するためのビタミンも必要となります。
葉酸サプリは、葉酸だけではなく鉄分やビタミン類なども、バランスよく含まれています。
貧血予防などを兼ねて複数のサプリメントを使用する必要もありません。
つわりなどが続いて食事が難しい時でも、栄養補給がかないます。
妊娠中の女性向けのサプリメントは、代謝に必要な亜鉛やビタミンCなども含まれているのでおすすめです。
※厚生労働省では、モノグルタミン酸400μgの摂取を推奨しています。
食事で得られるポリグルタミン酸のほかに、サプリで得られるモノグルタミン酸400μgでとらえてください。
妊活中夫婦に葉酸サプリをおすすめする理由
葉酸サプリは、妊娠中の人はもちろん、赤ちゃんを心待ちにする妊活中の夫婦にもぜひ愛用してほしいものです。
「そろそろ赤ちゃんが欲しいな」という気持ちを持ち始めたその日から、パートナーと一緒に葉酸サプリを始めてください。
では、なぜ妊活中から葉酸サプリがおすすめなのでしょうか。
①男性の体調サポートにおすすめ
葉酸は遺伝子(DNA)やたんぱく質を作るために必要な栄養素です。
男性も葉酸を摂取することで、元気な赤ちゃんが生まれるようサポートが可能です。
また、男性の体調は妊娠のしやすさを左右します。
葉酸には、赤血球の生成を促す働きもあるので、血流アップが望めます。
普段の食事にプラスして葉酸サプリを摂取することで、体調を整えることにもつながります。自然な流れを希望している妊活中の夫婦なら、二人で葉酸サプリをはじめことをおすすめします。
②妊娠前から葉酸を体内に取り込むのがベスト
葉酸は、妊娠力を高める栄養素ではありません。
妊娠前の体調を整える効果は得られますが、女性側が妊娠しやすい体に変化するものではないことを理解しましょう。
妊娠が判明する前から子宮の中では胎児の細胞分裂が始まっています。
妊娠が分かったころあたりから脊椎や神経管などの形成が始まります。
葉酸サプリの効果は、飲み始めてから1~2ヶ月後に現れます。
赤ちゃんを授かったときに、葉酸が胎児の成長をサポートできるように準備しましょうといった意味合いで「妊活中から葉酸サプリがおすすめ」と紹介しています。
もちろん、妊活関連のサプリと葉酸サプリはそれぞれの効果を抑制するものではありません。
葉酸サプリにも妊活中の体の調子を整える効果が得られるので、上手に利用していくことをおすすめします。葉酸入りの妊活サプリなどを利用するのもよいでしょう。
葉酸は、妊娠力を高める栄養素ではありません。
妊娠前の体調を整える効果は得られますが、女性側が妊娠しやすい体に変化するものではないことを理解しましょう。
妊娠が判明する前から子宮の中では胎児の細胞分裂が始まっています。
妊娠が分かったころあたりから脊椎や神経管などの形成が始まります。
葉酸サプリの効果は、飲み始めてから1~2ヶ月後に現れます。
赤ちゃんを授かったときに、葉酸が胎児の成長をサポートできるように準備しましょうといった意味合いで「妊活中から葉酸サプリがおすすめ」と紹介しています。
もちろん、妊活関連のサプリと葉酸サプリはそれぞれの効果を抑制するものではありません。
葉酸サプリにも妊活中の体の調子を整える効果が得られるので、上手に利用していくことをおすすめします。葉酸入りの妊活サプリなどを利用するのもよいでしょう。
③夫婦で共有することで妊活の意識が高まる
妊活中夫婦が同じサプリを服用すると、妊活という意識を夫婦でシェアすることができます。
また、男性向け、女性向けそれぞれのサプリメントを購入し利用するよりもずっと経済的です。
葉酸はいつまで摂取すべき?摂りすぎはダメって本当?
葉酸は、胎児の成長に欠かせない栄養素です。
厚生労働省では、妊娠の1ヶ月以上前から、妊娠3ヶ月(12週くらい)までの期間は1日400μgの葉酸(モノグルタミン酸換算)を摂取するようにと推奨しています。
体内に吸収されやすいモノグルタミン酸は、摂取しすぎると妊婦自身が蕁麻疹などの皮膚症状や発熱するリスクが高くなるといわれています。
生まれた赤ちゃんも、喘息などにかかりやすいといった報告もなされています。
先天性疾患を防ぐための葉酸ですが、過剰摂取も考え物です。
高濃度配合の葉酸よりも、1日の摂取目安量がカバーできるだけの葉酸が含まれたサプリメントを選ぶようにしましょう。
妊娠中期以降も、母体の状態を整えるために葉酸は必要です。
12週を過ぎたから葉酸サプリは卒業ということはせず、量を減らすなどの工夫をして摂取するようにしましょう。
葉酸は大切な栄養素!
プレママや妊活中夫婦へ向けて葉酸サプリの摂取の必要性をまとめました。
葉酸は胎児の成長や母体の体調維持に欠かせない栄養素です。
妊活の時期から意識して接種していきましょう。