地震・台風・水害と全国各地でさまざまな災害が起きています。
もはや日本中どこでも「絶対安全」という場所は存在しないと言われています。
・防災備蓄リスト
・持ち出し袋の準備
・日頃からできること など
赤ちゃんや子供がいる家庭は
何を想定してどんな対策をすればよいのでしょうか?
今回は実際に「備え」を始めた家庭の実例・具体例を集めて、ご紹介します。
思い立った今こそ!備えをはじめましょう!
防災グッズリスト 「非常持ち出し袋」と「常備蓄」
◆非常持ち出し袋・バッグ…とっさに逃げ出すときのために、必要最低限を入れる。
◆家庭での常備蓄…停電や物資が不足した時のために、家庭で備蓄する。
以上2点を分けて備えておくことが必要です。
持ち出し袋・バッグの中身は最低限に! ポイントは大きく4つ!
ミルク・離乳食など「コンパクト」食料品
【一日分程度】
避難所に物資が届くまでの間と考え、身軽に運べる分量。
【子ども基準】
月・年齢に合わせて長期保存できるもの。
【水】
水分補給・ミルク作りに。500㎖ペットボトル2~3本程度がおすすめ。
100均でもOK!「避難時」に必要なもの
【身を守る物】
軍手、靴、マスクなど
【雨・防寒】
レインコート、タオル、子どもの着替えなど
【明かり】
大人の人数分、小型ライトがあればベストです。
避難先で必須!衛生対策・応急処置
【トイレ・オムツ】
トイレトレーニングが完了した子でもオムツが必要になる場合も。
【ケガの処置】
ガラスの切り傷、打撲などに対応したものを。
【消毒・除菌】
手・口(口内も)など避難所での衛生管理も必要です。
貴重品と情報収集
【身分証明】
母子手帳は本人確認書類として使えます。
母親も親権者としての証明になります。
【小銭】
多めに10円玉を持っていれば公衆電話で便利です。
【ラジオ・充電器】
手回しで、USBポートが付いているものなら携帯などの充電にも使えます。
日頃の備えに!家庭での常備蓄
普段使っているものを多めに備蓄しておくだけで立派な防災です。
保存食
一カ所にまとめておけば、買い足し忘れ防止になります。
断水の備え
ウェットティッシュは、お風呂・食器洗い代わりにもなります。
停電の備え
多めの電池、ガスボンベも忘れずに。
年齢・住宅環境別 小さい子供のいる家庭の実例
ここからは住宅環境・子どもの年齢の違う家庭での備えをご紹介します。
ケース1:4歳児を含めた3人家族
オール電化の戸建て住みのAさんの場合。
新築時に住宅会社から防災セットをプレゼントしてもらったそうです。
子どもが避難所で騒ぐのを防止するオモチャ入りです。
自宅では、テントやガスコンロ・寝袋などキャンプ道具をそろえています。
大きなパントリーが自宅にあるので、保存食は常に多めに置いています。
ケース2:1歳児を含めた3人家族
アパート2階住みのBさんの場合。
トイレトレーニングがまだなので、5枚(一日分)オムツを入れています。
長期保存できるレトルトパウチの離乳食など子どもが食べれるもの中心です。
ロープより軽い麻ひもは、避難所で布をかけて目隠しや洗濯物干しに使います。
ケース3:2歳児を含めた3人家族
マンション8階住みのCさんの場合。
自宅は鉄筋コンクリートなので緊急避難する状況は限られます。
「地震でリビングのガラス全壊」もしくは「火事」を想定して、家族が集まるリビングの端に持ち出し袋を置きました。
地震でマンション全体が停電→ポンプが停止し断水になった経験があります。
階段の上り下りが大変なので、常に2ℓペットボトル24本(4箱)、オムツ2パック、保存食多めを
普段から使いながらローリングストックしています。
防災・備蓄に役に立つ おすすめグッズ・アイデア
賞味期限が長いベビー菓子
かぼちゃとにんじんのやさいパン…10か月頃~ 保存料等が不使用なのに半年ほど持ちます。
アンパンマンビスケット…7か月頃~ 栄養機能食品としてカルシウムとビタミンDが補給できます。
ジェットボイル(mont・bell)
鍋とガスコンロが一つになったアウトドアグッズです。
水やスープを直接入れたり、離乳食などのレトルトを温めるのにも便利です。
【コールマン】LEDランタン クアッド マルチパネルランタン
小さい部分を取り外して個別にも使えます。
USBポートもあるので携帯の充電なども可能です。
【Qbit】いつでも簡単トイレ
手袋と便器カバーがついているので、手や便器を汚さず衛生的です。
コンパクトなA4サイズに30回分の簡易トイレが入っています。
【Epios(エピオス)】アルミブランケット
カサカサ音がほとんど出ないので、周囲に迷惑をかけません。
夏はサンシェードとして、冬は防寒ブラケットとして使用できます。
【日本薬局方】白色ワセリン
保湿材としてだけでなく、やけどやすり傷などの応急処置にも役立ちます。
そのほかにも、赤ちゃんのおむつかぶれやママのメイク落としなど、オールマイティーに活躍してくれる万能選手です。
最後に小さな子どもに 「防災意識」を持たせる方法
「いざ」という時に大事なのは「心の準備」。
大人が様々なことを想定・準備するのと同じく、小さな子どもにも防災意識を持ってもらうことができます。
楽しく学べるのは、地域自治体などの防災訓練。
消火器の使い方に加え、「いざという時しかさわっちゃだめよ!」という普段の教育にもなりますね。
大人と一緒に参加することで「自分も当事者だ」という意識が子供にも生まれるはずです。
まとめ
災害が起きたとき、自分と子供両方の安全も確保しなくてはいけない場合、とくに万全に近い防災知識と準備が必要になります。
忙しい日々の中で、いつ起きるかわからない災害に備えて準備することは容易ではありません。しかし災害は、昼夜を問わず突然やってきます。
赤ちゃんやお子様がいらっしゃるご家庭のみなさま“いつかは起こるもしもの場合”に備え、最低限でも役に立つ防災準備をご用意することをおすすめします。