出産後、しばらくすると肌のかさつきが気になることがあります。産後によくあることのひとつといわれていますが、それはなぜなのでしょうか。また、乾燥肌の状態から脱出するためにはどのようなことをするべきでしょうか。育児中でなかなか自分のためのスキンケアに時間が取れない状態ですが、いつものケアでも驚くほど肌の状態が変わる方法をおつたえします。
産後の乾燥肌とは
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出産後時間が経過したころに、肌の乾燥に気が付くことがあります。なかには、自分がいつも使っている基礎化粧品で吹き出物ができるほか、肌が全然潤わないことで、乾燥肌に気づくこともあるようです。
「産後」と記しましたが、乾燥肌に陥るのには個人差があります。すべての人がこの状態を経験するものではありません。また、産後いつごろから乾燥肌が現れるのかも断言できません。
私は、化粧水が肌に全然浸透しないことに驚きました!頬のカサつきが気になります。
手荒れが気になる人も
乾燥肌の状態は顔だけではありません。背中や頭皮にかゆみを感じるようになったというケースも乾燥肌が進んだ症状と考えられます。
また、赤ちゃんのお世話によって手洗いや消毒を重ねることが増えるため、乾燥肌による手荒れが急激にひどくなったということもあるようです。
産後の乾燥肌の原因
産後の乾燥肌の一番の原因は、女性ホルモンの分泌変化によるものと考えられています。妊娠中は新陳代謝が活発になることと、エストロゲンやプロゲステロンという女性ホルモンの分泌が増えるため肌の調子がよくなります。それと同時に、エストロゲンは日光に対し過敏性を持っているためシミができやすくなるというデメリットも。
産後はこれらの女性ホルモンの分泌が減るために、肌にリバウンドが生じてしまうというのが一番の乾燥肌につながる原因です。
そのほかの原因は…?
夜間授乳による寝不足や、赤ちゃんのお世話や家事などを一挙にこなすことから被るストレスなどが肌の乾燥を早める要因ともいわれています。
また、季節の変わり目による空気の変化や、年齢による肌の揺らぎなども重なると、さらに肌の乾燥を強く感じることもあるようです。
化粧をしないことも要因に
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化粧下地やファンデーションには適度な油分が含まれています。油分が肌から水分が逃げだすのを守ってくれていると考えましょう。
また、下地などを肌に乗せることで、乾燥した空気や大気中のチリから肌を守ってくれる効果も得られます。
産後は赤ちゃんのお世話最優先となってしまうので、化粧は最低限のみという人もいるでしょう。化粧をしないことが原因で肌の乾燥が加速することも考えられます。
産後の肌ケア、大切なのは保湿と洗顔!
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産後は保湿ケアを入念に行うことで、ホルモンバランスの変化に伴う乾燥肌を強めることなく、肌の調子を整えていくことができます。肌の代謝が衰えてしまうので、洗顔で皮脂や古くなった角質を丁寧に落としてから、保湿化粧品を使うのが基本です。
この保湿ケアは、産後すぐから始めましょう。洗顔と保湿をワンセットにして朝と晩のケアを行います。
洗顔はたっぷりの泡で!
洗顔料は保存料などが肌の刺激につながる可能性があります。泡立てネットを使って、少量の洗顔料をしっかり泡立てて使うようにしましょう。
泡の弾力と表面張力で肌の汚れを落とすイメージで顔になじませます。すすぎはぬるま湯で丁寧に泡を洗い流してください。
普段の基礎化粧品で保湿をする方法
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基礎化粧品というと、導入美容液のほか化粧水と乳液(美容液)があげられます。本来ならば、高保湿系の基礎化粧品に切り替えるタイミングでもあるのですが、産後の肌はホルモンバランスが崩れているので、新しいブランドに変えることは避けたほうがよいでしょう。
手持ちの基礎化粧品でも保湿をする方法はあります。体の状態が落ち着くまでは手持ちの化粧品を使いましょう。
①化粧水は少量ずつ重ねづけ
洗顔後に化粧水をつける際は、顔に回る程度のごく少量ずつを何度か繰り返しつけてください。3回~5回程度繰り返して重ね付けするのがベターです。
いつもの使用量よりもほんの少し多くなるかもしれませんが、たっぷり肌になじませるのが乾燥肌を防ぐポイントです。
②美容液でラッピング
乳液や美容液はいつもの量を掌になじませてから、顔全体を包み込むようにつけていきます。乾燥が強いと感じる部分は手に余った乳液を指先で重ね付けしてください。
③プラスワンでオイルを一滴
赤ちゃんに触れるから化粧はしていないというママは、天然由来の美容オイルを一滴、肌になじませてください。スクワランや椿油、アルガンオイルなどがおすすめです。
とくにスクワランは肌になじみやすく、一日中しっとり感が続くので産後ママに最適です。
赤ちゃん用スキンケアの流用は可能?
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赤ちゃん用のスキンケア用品をママが使うという考え方もあります。
赤ちゃん肌と大人肌のつくりは大きく異なるため、赤ちゃん用のものを使うと大人肌に必要な成分が補えないということも。また、赤ちゃん用スキンケア用品には、油分が若干多めに含まれている商品もあるようです。
使い続けていると吹き出物ができてしまうということもあるので、肌に合うかどうか確認してから使ってくださいね。
乾燥肌を防ぐためのmamae流メソッド
もし、これから保湿系化粧品にスイッチするとしたらどんなコスメがいいの?という疑問を持つ方もいるでしょう。ここでは、ちょっとしたポイントをご紹介します。
産後ママにおすすめしたい基礎化粧品の選び方
- 高保湿タイプのものに注目!
- エイジングケアタイプへ切り替えよう
- トライアルキットを使って肌との相性を確認
- オールインワン化粧品なら、美容オイルのプラスワン使いが吉
- BBクリーム(下地クリーム)までを基礎化粧品に入れよう
まだ若い世代といっても、経産婦は妊娠前の肌の状態とは大きく異なってしまいます。また、20代前半をピークに肌の保湿能力も衰えていく頃です。年齢的にまだ早いかな?と思っていても、エイジングケアタイプの化粧品を使い始めて差し支えありません。
完全に年齢肌に代わる前に、肌の保湿能力を高める成分を補っていくことで、肌の衰えを止めることができます。
初めての化粧品ならトライアルキットを取り寄せて、肌との相性を確認してからの使用をおすすめします!
美容ルーティーンを取り入れて!
赤ちゃんとのスキンシップを重視したいママの場合、「化粧をしない」「オールインワンで時短」という人も見受けられます。
ノーメイクだと肌の水分が奪われていきますし、オールインワンだと肌の保水力を保つ成分が若干足りないという場合も考えられます。このため、デイリーのルーティーンとして「洗顔+基礎化粧(化粧水・乳液orオイル)+下地クリーム」までをワンセットにしてください。BBクリームなどを使うと、妊娠中にできてしまったシミもある程度カバーできますよ。
保湿ありきでスキンケア!
産後の肌はストレスや外的要因にさらされやすくなるため、乾燥肌に傾きがちです。朝と夜の基礎化粧は保湿ありきで行いましょう。手元にある基礎化粧品でも、重ね付けをすることで保湿ケアができますよ!
また、経産婦は時短メイクでもプラスワンが必要です。美容オイルなどを1滴、スキンケアの仕上げに肌になじませると、冬場の強い肌の乾燥にも負けない肌づくりができますよ。