出産後は赤ちゃんのお世話が中心になり、自分のスキンケアはおろそかになりがちです。
それだけではなく、出産前と肌質が変わったように思えることもあるでしょう。
肌質が変わるメカニズムや、スキンケアの方法などを紹介します。
自分に合ったスキンケアを模索している人はぜひ参考になさってくださいね。
産後に肌質が変わる?どういうこと?
妊娠中、うぶ毛が濃くなったり、乳首周りが黒ずんでしまったと悩むことがあったと思います。
これは、ホルモンの影響と赤ちゃんを育てるための準備が始まった証拠です。
うぶ毛が濃くなるのは、ママの敏感な肌を守るための防御反応で、乳首周りの色素沈着は、赤ちゃんにお乳の場所を知らせるための目印だといわれています。
産後しばらくすると、産毛の濃さも元に戻りますし、乳首の色も戻ります。
それと、肌質の違いって何が関係あるの~?
結構切実な悩みなんですけど~っ!
問題は、ホルモンバランスの変化です。
妊娠の継続に必要な女性ホルモンの分泌がストップし、産後は妊娠させるために必要なホルモンの分泌に切り替わる時期に移ります。
この変化で、乳首などの肌の黒ずみが目立たなくなるメリットがあります。
しかし、ホルモンバランスの急激な変化にプラスして、夜間授乳や赤ちゃんのお世話で体の疲れを癒せないままでいれば、肌はボロボロになってしまいます。
ホルモンバランスの変化が落ち着いてくれば、肌の変化も気にならなくなりますが、このころになると、赤ちゃんが活発に動くようになって目が離せない時期に移ります。
お風呂に入ってゆっくり汗を流すことはもちろん、スキンケアもおろそかになってしまうでしょう。
そのため、さらに肌がボロボロになってしまうという悪循環に陥るのです。
ホルモンバランスの変化に負けないスキンケア
肌質の変化に負けないために、スキンケアや生活習慣を妊娠前の状態に戻すことが求められます。
しかし、赤ちゃんのお世話が中心である以上生活習慣は妊娠前に戻せません。
少しでも子育ての資金を貯めたいから、これまでと同じコスメは使えないな。
百貨店などで購入できるブランドの化粧品を使ってきたけれど、もう少し身近なブランドのものに変えようか検討しているママもいることでしょう。
もちろん、プチプラのコスメでもちょっとの工夫で、きれいな肌を取り戻せます。
産後ママのスキンケアのポイントを紹介します。
1.基礎化粧だけでも丁寧にしよう
「洗顔」「保湿」といった基礎化粧だけは丁寧にしましょう。
洗顔で、皮脂汚れや古くなった角質などをきちんと落として、化粧水で丁寧に保湿します。
化粧水を少しずつ何度も重ね塗りをするなど、肌を十分に潤わせてくださいね。
これだけで、カサカサ肌が緩和の方向にむかいます。保湿系化粧水と美容液などの組み合わせがおすすめです。
2.紫外線を避けよう
妊娠中、シミができた!という人もいるでしょう。
これは妊娠中のホルモン変化が及ぼした結果です。
産後のホルモン変化でも、シミができやすい肌はそのままという場合も考えられます。これは、肌が加齢に向かっているからです。
さらなるシミの新出を防ぐために、紫外線を避ける工夫をしましょう。
先ほどの保湿で肌に潤いを与えることも紫外線対策の一つですが、日焼け止めを丁寧に塗ることも大切です。
日焼け止め効果があるBBクリームなどを使えば、下地効果と日焼け止め効果で一石二鳥ですよ。
日焼け止めクリームを使う場合は、ノンケミカルタイプのものを選び、こまめに塗りなおしてくださいね。
3.わずかでも睡眠時間は大切!
赤ちゃんがお昼寝している時間でも、体を休めましょう。
体の新陳代謝は眠っているときに行われるものもあるので、夜の睡眠も確保してくださいね。
赤ちゃんも生後三か月を過ぎると、昼夜の区別がつくようになり、夜間はまとまって眠るようになります。
体の疲れをとるだけでも肌のハリは変わりますよ。
おすすめしたいスキンケア化粧品のヒント
産後ママの場合、スキンケア化粧品に対する考え方がいくつか挙げられます。
- スキンケアにかける時間を減らしたい
- 家計や貯蓄のため、コスメの費用は抑えたい
- 保湿など機能面は重視したい
- 通販をふくめ、購入しやすいものがいい
このほかにも外せないポイントがあるかと思われます。
本来なら、おすすめのブランドや商品を紹介すべきところですが、肌に合う・合わないといった問題もあるので、選び方のヒントを紹介します。
1.高保湿タイプの化粧水
年齢的に必要がないと思う人もいるかもしれませんが、産後は高保湿などと呼ばれるタイプの化粧水に切り替えるとよいでしょう。
美白成分も大切ですが、肌に刺激を感じる人も見られます。
保湿をすれば肌のターンオーバーが整うので、肌の白さやキメも取り戻せますよ。
できるだけ、アルコールフリーの化粧品を選んでください。
2.オイルでラッピング
化粧水をたっぷり肌につけたのち、美容オイルを1滴、手のひらで温めてからなじませるだけです。
乳液や美容液では、肌に物足りなさを感じるという人は、オイルを検討することも一案です。
植物性スクワランオイルなどはカサカサ肌の救世主です。
3.BBクリームやCCクリーム
いずれも、日焼け止め効果がある下地クリームです。
オールインワン化粧品の一つで、基礎化粧から化粧下地、ファンデーション効果が担えます。
シミやそばかすをカバーし、肌の補正力を求めるならば、BBクリームがおすすめです。
肌の色味をトーンアップしたい場合にはCCクリームをおすすめします。
オールインワンといっても、洗顔後の肌にBBクリーム等を塗ると乾燥を呼ぶこともあります。
基礎化粧を施した後に、クリームを塗ってくださいね。
普段なら、これにティントバームの組み合わせでナチュラルメイクはOKです。
メイクをしたいなら、BBクリームのあとでミネラルファンデーションなどを軽くつけるとよいでしょう。
短時間でも丁寧なスキンケアをしよう
赤ちゃんがいると、どうしても自分のスキンケアはおざなりになりがちですが、洗顔と保湿だけは最低限でも行いましょう。
スキンケアのブランドを変えたいというときは、どのような化粧品に着目すべきかのポイントを参考に、お試しセットなどを購入してテストをしながら肌に良いものを模索してくださいね。