【離乳食を楽しもう!】どうして食べないの?赤ちゃんが離乳食を食べてくれない理由と対処方法

離乳食・ベビーフード

こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。
今回のお話は「赤ちゃんが食べない!」というお悩みについて。

【離乳食を楽しもう!】クックパッドベビーで大人気!離乳食インストラクター協会代表理事・中田馨(かおり)さんのレシピがスタートします!

https://dcolle-mothersbag.jp/articles/2800

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赤ちゃんが離乳食を食べない!!

以前の記事で、【離乳食を楽しもう!】どうすればいい?離乳食を食べてくれない赤ちゃん!ママの4つの心得についてお話しさせていただいたことがあります。

1. 離乳食本のとおりには進まない
2. お友達の赤ちゃんと比べない
3. ママも赤ちゃんも50点目標!
4. ママの笑顔が大切!

この4つを大切にしつつ、今回は、なぜ赤ちゃんが食べないのか?その理由と対処方法についてお話しさせていただきますね。赤ちゃんが食べてくれない理由は様々だと思います。その中でも代表的なものをお話ししたいと思います。

赤ちゃんが離乳食を食べてくれない理由と対処方法

赤ちゃんの口の発達に対して少し早かったのかも

離乳食初期の赤ちゃんの場合です。もしかすると、あなたの赤ちゃんには、まだ離乳食が、早かったのかもしれませんね。例えば「生後5カ月から離乳食を食べられます」と言われても、赤ちゃんの口の発達は、その子その子で違います。首がすわるのも、寝返りできるのも、うつ伏せができるのも。
赤ちゃんによってできるようになる月齢が違いますよね。

口の中の発達も同じです。赤ちゃんによって発達が違うので、同じ月齢の子ができていて、あなたの子ができていなくても大丈夫です。では、そんな赤ちゃんにはどう離乳食を進めてあげればいいか?
もし、5ヶ月の赤ちゃんで、離乳食をはじめたばかり。離乳食を泣いて嫌がる場合。

いったん離乳食を中止しましょう。

まずは母乳(ミルク)で満足させます。
1週間、2週間たって赤ちゃんの様子を見つつ、再度離乳食を開始します。
1・2週間前とは、赤ちゃんの発達が変わっていると思いますよ。

無理やり与えようとすることで、離乳食に対してマイナスイメージを与えるよりも、スパッとやめて、休憩する方が、効果的な時もあります。あなたの赤ちゃんに発達に合わせながら進めてあげましょう。

段階が上がってびっくりしているのかも!

例えば離乳食初期から離乳食中期に変わった時。赤ちゃんが食べなくなった!という話はよく聞きます。赤ちゃんにとって、その形状がその食材の触感が早かったのかもしれません。

そんな赤ちゃんには、いったん前段階に戻ることも実は大切なこと。

赤ちゃんのことって、どんどん前に進みたくなっちゃうのが親心じゃないですか?
私はそうでした。前に進みたいけど、チョット戻ってみると、あら不思議!赤ちゃんがパクパク食べ始めます。保育所でママさんたちが悩んでいる時に「いったん戻ってみて」というと、「先生!食べてくれた!」って多くのママが言ってくれますよ。

モグモグしにくくて、飲み込みにくくて食べづらいのかも

ある特定の食べ物を食べないのであれば、食べにくいのかもしれませんね。特に、キャベツやほうれん草のような葉もの。繊維があるので小さく刻んでも、なめらかになりにくいものです。
魚や肉は?
噛みちぎりにくかったり、パサパサして食べにくいこともあります。そんな時は、とろみをつけるのも一つの方法です。とろみをつけるだけで、一気に食べやすくなりますよ。
とろみ料理を、レシピで紹介しますね!

今は、おかゆ(ご飯)が好き!おかずが好き!

多くの赤ちゃんにあること。おかゆしか食べない。おかずしか食べない。
時期ってあるんです。「栄養バランスは大丈夫だろうか?」とママは心配してしまいます。

結論から言うと大丈夫です。

この時期はそう長く続きません。
私が保育所で経験している中でも、長くて1カ月程度。そのうち、他のものも食べ始めます。1歳のころ、おかずしか食べなかった子が、1か月過ぎてまんべんなく食べ始めて、1歳半でご飯ばっかり食べ始めた。1歳8カ月でイロイロな食べ物を再び食べ始める。

こんな感じで、その時期その時期で赤ちゃんの好みは変わるのです。赤ちゃんは、その時自分の身体が欲している食べ物を知っているのかもしれませんね。

赤ちゃんが発達した証拠

「食べない!」という意志がはっきりしていることは、発達の一つです。前段階に戻っても、とろみをつけても。食べない時もあります。そんな時は「この子の脳は発達しているんだ!」と思って下さいね。

そんな時は、赤ちゃんの成長の様子を、見守ってあげてください。無理強いはしない。でも、食べない食材もメニューに取り入れる。例えば、ご飯だけしか食べなくても、今はOK!

では、食べない赤ちゃんのための離乳食レシピを紹介しますね!

食べない赤ちゃんが食べてくれる離乳食レシピ

とろみ料理で食べやすくするのがコツです!

蒸しマグロの野菜あんかけ

とろみをつけることで、食べづらい食材も食べやすくなります。今回は食べにくい材料としてマグロとひじきを使ってみますね。

【材料】
・かつお昆布だし250ml
・マグロ 15g
・玉ねぎ 10g
・乾燥ひじき ひとつまみ
・片栗粉 小さじ1

【作り方】
1.玉ねぎはみじん切り。乾燥ひじきは水につけて、軟らかくなったらみじん切り
2.マグロは蒸し器で蒸します
3.かつお昆布だしに、玉ねぎ、ひじきを入れて煮ます
4.しょう油極少しで風味をつけてから、片栗粉でとろみづけをする
5.器に盛ったマグロの上からかけます
*蒸し器がない場合は、フライパンにクッキングシートを敷いて、蒸し焼きにしてもOKですよ。

じゃがトロスープ

ほうれん草を、すりおろしたじゃがいものとろみでトロトロのスープにしてみました。片栗粉よりも甘みがあって、美味しいんですよ!

【材料】
・かつお昆布だし 200ml
・ほうれん草 10g
・じゃがいも 10g

【作り方】
1. ほうれん草 みじん切り.じゃがいもはすりおろす
2. かつお昆布だしに、ほうれん草を入れて煮る
3. じゃがいももいれ、しっかり火を通す
4. しょう油 極少しで風味づけ。
*じゃがいもは生ですので、しっかりと火を通してくださいね

ご飯を食べてくれない赤ちゃんへ

しらすと青のりの柔らかせんべい

ご飯ではなく、おやつですが、私の離乳食講座を受けられた方が、このおせんべいを作って、「ご飯を食べてくれた!」と大喜びしてくださいました。
ご飯を食べる第一歩と思って作ってみてくださいね。
1歳過ぎた赤ちゃんから食べられます。

【材料】
・3倍かゆ 50g
・しらす 5g
・青のり 小さじ1

【作り方】
1. 米1:水3の割合で3倍かゆを作ります
2. しらすは沸騰したお湯に入れて1分ゆがき、ザルに湯切りします
3. 出来上がった3倍かゆに、しらすと青のりを入れて混ぜ合わせます
4. 3をスプーンでフライパンに落とし、平らに形を整えます
5. 両面、薄いきつね色に色づくまで焼いたら出来上がりです

最後に離乳食を食べてくれなくても落ちこまないで!

赤ちゃんが食べてくれないことは、本当に心配です。私の息子も、おっぱいとミルクで育ったような子だったので、離乳食を食べてくれない時のママの気持ちは痛いほどわかります。我が子の離乳食で、たくさん失敗した私が言えることは、

「何で食べてくれないの!!」と食べないことにフォーカスしすぎず、「どうして食べないのか探ってみよう」と、赤ちゃんの気持ちや変化に気づいてみることが大切!ということです。食べてくれないことは、今すぐどうこうなることではありません。赤ちゃんのペースに合わせて、長期戦で取り組んでみてくださいね。

この記事のライター
中田馨

中田家庭保育所所長/一般社団法人離乳食インストラクター協会代表
著書『いっぺんに作る赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)『イヤイヤ期専門保育士が答える子どものイヤイヤこんな時どうする100のヒント』(実務教育出版)

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